名古屋公演、静かに、だが熱く沸騰。 

今夜は名古屋、宗次ホールで公演でした。そしてなんということでしょう、既にカバッソさんは東京にいます。18時開演、20時前終演、サイン会をして21時前の新幹線に乗り、22時半には東京駅に。

名古屋では、朝からホールの秘密部屋で練習し、ご機嫌も大変麗しかったカバッソさんです。しかし、ホールの準備が整いましたから、さあさ、どうぞ、とホールに案内されて絶句することになります。

・・・美しい響きだ・・・。

そう、知っている方はご存知なのですが(当たり前か)、宗次ホールは、プロの演奏家の中でも特に人気が高いホールです。名古屋のクラシック音楽好きの方がうらやましいぜこんちくしょう。天井が高く、響きも自然。残響時間も長すぎず「最高の場所だ」と絶叫する演奏家が多いのですが、カバッソさんもやられてしまいました。

完璧だよ、素晴らしい。ここでCDの録音とかが出来たらいいのにな・・・。出来ないかな・・・(宗次ホールはいわゆる「貸し館」はしていないので無理です)。

公演は、小さなホールですので、なんというのでしょう、親密な感じで、静かに、しかし確実に熱い雰囲気で進んで行き、アンコールも三曲も・・!!サイン会にも長い列が出来ました。名古屋のお客様に深く感謝いたします。ご来場ありがとうございました!

そんなカバッソさんですが、一つだけ気になったことがありました。

それは譜面台です。今回ディアベリ変奏曲は楽譜を見て演奏したのですが、譜面台が気になっちゃったんですよ。譜面台が、ピアノの音をブロックしちゃうんだよね。宗次ホールの美しい響きを自分でも味わいたいと思われたのでありましょう。

そういうわけで不思議なミニ・譜面台が登場したのです。・・・突然の事にもかかわらず急遽制作をしていただいた宗次ホールの皆様、ありがとうございます!上写真は不思議なミニ譜面台(製作途中)にご満足、にっこり微笑むカバッソさんです。

なんでも、ブリジット・エンゲラーもこういう感じの譜面台を使っていたのだとか。

もしかするとこの不思議な譜面台は東京でも登場する・・・かもしれません、いや、やっぱり登場しないかもしれません。出るかな、出ないかな?・・・と期待に胸を弾ませてお待ち下さい。

それでは東京の皆様、明日、世田谷美術館でお会いしましょう。