ベンジャミン・フリス、被爆ピアノを演奏するピアニスト

このブログは昨日の続きですので昨日のブログもお読み下さい。

ベンジャミン・フリスというピアニストがいます。英国人です。

ブゾーニ国際で1986年、2位(最高位)に入り、ルービンシュタイン国際で1989年に優勝している。特に、夜想曲というジャンルを作って確立したジョン・フィールドの専門家としても知られている。ナクソスの有料会員の方はオンラインで聴いてみてくださいね。録音も多数。

ベンジャミン・フリス(ナクソス・ミュージック・ライブラリー)
http://ml.naxos.jp/artist/223

ブゾーニ国際
https://ja.wikipedia.org/wikiブゾーニ国際ピアノコンクール

ルービンシュタイン国際
http://www.arims.org.il/past-laureates/

近年は特に室内楽に熱中していて、グールド・ピアノ・トリオのメンバーとして活躍している。(なぜグールドという名前なのかというと、ヴァイオリニストの名字がグールドだからでグレン・グールドとは特になんの関係もない(はずです))。

しかし上記コンクール歴や録音などからも分かる通り、ソロの実力も相当なものだとのこと。生演奏を聴けばわかる!ジョン・リルなどいわゆる真の実力派、と呼ばれる演奏家と比肩する、大変な実力を持ったピアニストなのです。と言われて、気になっています。ねもねも舎はド派手な演奏家も大好きだが、じっくり、じわじわと感動させてくれる演奏家はもっと好き。

主催者の方は、フリスの来日ソロコンサートをなんとしてもしたい、と本人に文字通り毎月のようにお願いをしていたそうですがその度に断られていた。僕を日本に呼ぶならトリオで呼んで欲しい、と。

しかし先日、実は広島には被爆ピアノというものがあって、その一台がいま危機に瀕してしている、そのピアノを弾いていただけないだろうか・・・という話をした途端に目の色が変わり、僕は広島に行く、といい出した。ピアニストとしてそんな申し出を断るわけにはいかない。と。

というわけで急遽2月に広島でのコンサートが決まり、では東京でも、という事になったのだそうです。

ピアニストとして強い使命感を持って来日する(初来日)ベンジャミン・フリスのコンサート。被爆ピアノを弾く公演はこれです。この広島コンサートも大変興味深いですが、東京では2月14日に渋谷で開催されますので都内近郊のピアノファンは行く行かぬに関わらずチェックしてみることをおすすめします。東京公演の詳細はこちら

ねもねも舎も主催者からこの話(被爆ピアノのこと、フリスのこと両方)を聞いた時はたいそう驚きました。そんなことがあるんですね・・・。というわけでこのブログでご紹介することといたしました。

専門家として研究し、録音もしているフィールドの夜想曲も披露してくれることになっていますのでショパンが好き、という方にもおすすめではないでしょうか。ショパンはフィールドの夜想曲を手本に、自分でも夜想曲を書き始めたのですから。フィールドの夜想曲、2曲だけとはいえなかなか生演奏で聴けませんからね。

東京公演の詳細とチケットはこちらから。
http://www.mcsya.org/event/2017102713382814.html