ピアノ・リサイタルは長すぎるかな?

クラシック音楽におけるピアノ・リサイタルは2時間が基本ですよね。その間に休憩が一回入るのが普通。40分+休憩15~20分+40分で大体2時間ぐらいのプログラムを組みます。

なので2時間。これが長すぎるのではないかとスティーヴン・ハフが言っているようです。特に若者をコンサートホールに連れてくるには長すぎるのでは、というわけ。

Pianist calls for shorter classical shows to attract younger audiences
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-37086710

現代は時間の進みが早いと言われる。スマホでありとあらゆる情報をゲットできる(ありとあらゆるは言い過ぎか)。電車に載っていても90%ぐらいの人がスマホを眺めております。

電車でぼーっと外を眺めて思いにふける、という時代は終わりました。みんな電車の中でも何かをやっていないと気がすまないんですよ多分。私もせっせとスマホで本を読んでいます。

クラシック音楽という、どちらかと言えば受動的な音楽のために若者が2時間を割く時代も終わった。のか。

ロックやポップスは3時間とか4時間とか普通にありますがどうなんでしょう。あれは観客も叫んだり踊ったりと、自ら参加し、体力を消耗していく。結果→満足、という感じですかね。

クラシック音楽におかれましては椅子に座ってひたすら聴くわけですから、そもそも体力の有り余っている若者には向かないかもしれません。

日本のコンサートを眺めますと、むしろ時間長いコンサートも見かけるようになりましたよね。フォル・ジュルネはともかくとして。○○全曲演奏会とかも増えていますし、ピアノ協奏曲5曲を一日で、とか3部構成のコンサート、とかもある。

私としては短い公演をするよりも、長いコンサートを増やすことの方がいいような気もしますがみなさんどうでしょう。

コンサートを短くすると、1つの公演に対する満足が減るような気もするんですよね。せっかく足を運んだのに1時間とか1時間半とかで終わっちゃうと、ねえ。

これは都心のホールからかなり遠くに住まざるを得ない東京という所に住んでいるからそう思うんでしょうかね。ハフ様どんなもんでしょう。