セルゲイ・ババヤンの勇姿を探して。

セルゲイ・ババヤンを優れたピアニストとして認識している人がどれほどおられるでしょうか。だいたい「なんとかヤン」という名前がついた人はアルメニア人なんですが、ご多分に漏れずこの人もそうです。

しかし旧ソ連時代にモスクワでトレーニングを受けた人です。ナウモフ、ゴルノスターエヴァとプレトニョフに学んでいる。プレトニョフとは年齢差わずかに4歳ですが、師弟なんですねおもしろい。そしていまはアメリカをベースにしている。アメリカのアルメニア人です。ややこしいね。

ババヤンを知っているという人は、どちらかというと浜松国際コンクール関係で知っている方が多いかもしれません。第一回浜松国際コンクールで優勝しているからね。その縁もあって浜松には来ていますが、東京で協奏曲を弾いたり、コンサートを開催しているかどうかと言われれば(おそらく)否、でありましょう。ああ、マイナー。

あるいは今をときめくダニール・トリフォノフの「師匠」としてその名を知っている人もいるかもしれない。トリフォノフはババヤンにべったりで、「演奏もババヤンそっくり、インタビューでの発言もほぼ全部ババヤンの受け売り」言う人もいるぐらいです。それが本当かどうかはっきりと調べていないのにこんなことを書いてしまってはよろしくないかもしれませんが、複数の、ババヤンに遠くない音楽家から聞いたことがあるので、多分そうなんでしょう(適当で申し訳ありません)。

でもババヤン、いいピアニストですよね。いいんだこれが。今年もヴェルビエ音楽祭に出ていて、medici.tvでその模様が見られる。モーツァルト。東京でも弾いて欲しいですね。

でも、めがねを外して弾いているその様子、雰囲気が、誰かに似ているね・・・。

http://www.medici.tv/en/concerts/weilerstein-conducts-mozart-sergei-babayan/

・・・アナウンサーの松平定知さん、ですかね?(似てない?)・・・アルメニアの松平定知を、これからもよろしくね!!