ピアニストなら必聴!絶対に外せないシフのYouTube音源

昔はよかった、ということは簡単です。しかし昔に戻ることは絶対に出来ません。例えば、和式のトイレ(例えが汚くて申し訳ありません)。日本人ならずっとあの形で用を足していましたが、いまや和式トイレを好んで使う人はほぼいません。

洋式は直接肌が触れるから不潔だとかそういう事を言う人は居られるでしょうけれども、でも椅子に座って用をたすほうが遥かに楽です。簡単です。私も可能な限り和式は使いたくありません。

というわけで飛躍しますが、昔はなかったが現代のピアニストにとって不可欠なもの、それはYouTube。盗み撮りが、とかなんとか、まあいろいろ問題もあるわけですけれども、YouTubeがなかった頃にもはや後戻りはできません。ああ、そうそう、隠し撮りも、今やアーティストによってはオッケーを出したりしますよね。こないだ見たNHKのノーベル賞関連の番組によるとボブ・ディランも隠し撮りのYouTube映像にオッケーを出したようですよね(テレビの見すぎ)。

ハンガリーを代表する現代を代表するピアニスト、アンドラーシュ・シフの、ベートーヴェンの32曲のソナタについてのレクチャー・コンサートは、音楽ファンのみならず、ピアニストすべてにとって必聴のものだと思います。

シフは世界中で素晴らしいピアニストとして広く知られているわけですし、日本でも定期的にコンサートを開催してくれていますが、日本ではまず絶対に体験出来ないようなレクチャー・コンサートをかつてウィグモア・ホールで開催していて、しかもそれをすべて!YouTubeで聴けるのですから我々は現代のテクノロジーに感謝しなければなりません。

ダニエル・バレンボイムの開設したYouTubeチャンネル、あそこでもいろいろとバレンボイムが曲について開設していますが、特に目新しさがあるわけでもなく、お話も短すぎて、そしてやや退屈で(あ、言っちゃった!)、欧米でもあまりよい評価を得ていないそうですが、このシフの、残念ながら音声だけですが、レクチャーは相当に高い評価を得ているとのこと。収録は2004-2006年だったそうなので、10年以上前ですが、もちろん色褪せるものではありません。

人間としても非常に尊敬できる方のようですが、ピアニストたちにとって模範となるべき演奏家の、素晴らしいレクチャーコンサートの中継音声。時間があるときに、ではなくて「時間を作って」みなさんもぜひ1番から32番まで、繰り返し聴いてみて下さい。得るものは果てしなく大きいと思いますよ。

英語が出来ない?なら英語を習え!!