アップライトピアノの存在感は薄れてきているか?

アップライトピアノ。私の実家にもあります。縦型のピアノです。

昔は「三種の神器」などと言われた貴重な家具アップライトピアノですが、いまはどうでしょう、だいぶデジタルピアノにその存在価値を奪われつつあるのではないでしょうか。

アップライトピアノの売りは、なによりも省スペース、そして廉価であること、です。いや・・・でした。グランドに比べてスペースがそれほど必要ではない。しかし、鍵盤のアクションがグランドピアノとは異なっていて、高速連打ができない、繊細な音作りができないなどのデメリットもあります。

そんななか、デジタルピアノの存在感が強くなってきているのではないでしょうか。音はさすがに生音ではないので、まだまだ改良の余地はありますが、各社が技術を競っており、どんどん向上している。しかも、音量を絞れる、ヘッドホンで練習できるというのは素晴らしいアドバンテージです(せまい日本のおうちにはぴったり。ご近所さんの迷惑になりません!)、その上、省スペースでもアクションはグランドとほぼおなじであったりなど、アップライトの弱点を克服している。

昨日ここで見かけたローランドのデジタルピアノはデザインもシンプルですっきりしていて、かなりいい感じ。値段がいまのところまだ出ていないようですが。ペダルの処理にはさすがに苦労している感じがしますが、それにしても、こういう感じのデジタルピアノがあれば、一般的に言って「十分」です。

最近のピアニストは、特定の名前をここでは出すことはしませんが、ものすごい大物でも、「ホテルにジタルピアノがあれば練習はそれでオーケー」という方もいる。(ホテルにデジタルピアノを持って行ったことも何度かあります。むしろその方がありがたがられたりもする)

グランドピアノのある練習室を探して右往左往したあの時代は、もう過去のことになりつつあります。

デジタルピアノバンザーイ!!