キーボードの不可能を直感的に可能にする必殺ガジェットの登場。

やばいこれはちょっと使ってみたい。

ピアノに出来ないことはなんでしょうか。いろいろ出来ないことはありますけれど、他の楽器に出来てピアノで出来ない決定的な事が少なくとも2つあります。

それは(1)クレッシェンド(厳しく言えばディミヌエンドも自然減衰に頼らざるを得ない)、それから(2)ヴィヴラート、ポルタメント、グリッサンド・・・この三つを一つにまとめていいのかどうか。ちょっと乱暴ですけれど、とりあえず「音高を自由に上げ下げすること」について言いたいのです。

「もしもピアノでクレッシェンドが出来れば」これは永遠の課題というか、永遠の望みといいますか・・・。

いや「出来ない」という障壁がピアノ音楽を豊かにした、と考える事も出来るのですがたとえばオンドマルトノ(なぜオンドマルトノ?)について思いを馳せると、そうだよねピアノは苦労しているよね、と、ついつい思ってしまいます。

というわけで、フランスから新しいすごいデバイスがやってくるそうです。いや、通常のピアノには関係がなく、デジタルなキーボードでの話なのですが。

http://jp.techcrunch.com/2018/01/12/2018-01-11-this-ring-lets-you-bend-musical-notes-on-a-keyboard-with-a-wave-of-your-hand/

まだ値段とか出てないっぽいですが、簡単に言うと、指輪を一つの指にはめる。それをはめたままキーボードを演奏すると、クレッシェンドやら、ヴィヴラートやらがジェスチャで簡単にかけられるというものですね。TechCrunchの上の記事にもあったけど、動画があるので見て下さい。

もちろん、今までだって電子キーボードにこういう機能はついていた。でも直感的に、こうも簡単にできるものはなかった、んだと思う。これは面白そう。

普通のピアノではもちろんこのガジェットは使えないけれど、つまりクラシックピアノ演奏の世界では使えないけれど、ちょっと使ってみたい。なんと言っても楽しそう。

これがあればもうオンドマルトノなんていらないんじゃない?オンドマルトノ、いいよね。あれ、けっこうすき。丁寧に説明してくれる動画とかあったよね(と急にフォローしてみる。というかなぜオンドマルトノにこだわっているのか)。