フリードリヒ・グルダの妻

グルダの自伝というか伝記本というか、対談本?を読んだのは高校生の時だったでしょうか。その頃グールドに傾倒してた自分は、ふーん、グールドと名前が似たピアニストがいるんだな。とか思いながら読み始めた記憶があります。そう、「グルダの真実」という本。サラステとかサラサーテとか、世の中似た名前の人いっぱいいますよね。

それを読んでこの人があまりにフリーなミュージシャンだったので衝撃を受けたものです。この本ではグルダの口調もあえて悪っぽく書かれていて、微笑しながら読んだ記憶がある。

その中で、優秀な血筋である日本人とも結婚して日本の血も取り入れたぜ俺はみたいな、よくよく考えれば意味不明な部分があって、そんなもんかな?と適当に流していましたが。

どんな女性だったんだろうなと思ったこともあるのですが、その女性のインタビューがなぜかヤフーニュースにこないだ出ていたので読んでしまいました。皆様もよろしければお読み下さい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/okumuramorito/20180318-00082777/
映像で観るなら:

グルダの演奏は大好きでして、特にベートーヴェンの全集背筋が凍るような大傑作だと信じております。

あとグルダの話で一番好きなのは、自分で新聞に訃報を出しておいて、翌日だかなんだかにグルダが復活!コンサートやるぜ、いえーい!とかいって意味不明な復活コンサートをウィーンでやった、という話。

いやー、もうほんとうに超迷惑な人ですよね。マネージャーとかとしては絶対に関わり合いになりたくないタイプ。その場の乗りでころころ言うことが変わったんではないか、やってる本人は楽しいだろうけれど、これ、周りの人にしてみれば収集がつかなくなって、場合によっちゃ冷や汗がだらだら出るに違いないから(勝手な想像)。

段取りが大好きで臨機応変が苦手な日本人の一員として、グルダには断固反対いたします!!・・・あれ、なんか変な結論になってしまった。
 
グルダならとりあえずこれを聴いてください。ベートーヴェン14曲一気にどうぞ。

どうですこの第1番の素晴らしさ。ほれぼれしちゃう。