ハンブルクの大ホールで、グリモーが4回連続公演(完売)

グリモーのパートナーが写真家だということはご存知ですか?マット・ヘネック Mat Hennekという人です。2007年からパートナーということらしいので10年ぐらい続いているわけです。一時期はこの人が彼女のマネージャーも兼ねていたという噂もあります。いや、今もそうなのかもしれませんが、でもグリモーはいま、Keynoteという事務所に所属しているみたいなので、もうマネージャーはやめたのかも。

あまり写真の方面には明るくないのですが、へネック氏ご本人のサイトはここ。ざらっとしていて、なんだかいい感じ(欧米の写真は最近?こう、ざらっとしたマットな風合いのものが好まれるのでしょうか)。

もちろんグリモーのポートレイト写真もこのへネックという人が撮っています。このページとかごらんください。なるほど。ざらっとしている。

で、この二人がここまで大々的に一緒に何かをしたことがかつてあったでしょうか。いやない。と思います。もしかしてあったらごめんなさい。

ハンブルクの新しいエルプフィル、そこでなんと、二人の共同プロジェクト公演を、4月と6月に計4公演実施するというからすごいじゃないか。内容はたぶん全部の回同じ。それぞれ1日2公演。会場のエルプフィルのサイトには公演のタイトル「Pictures」(ピクチャーズ)だけ書かれていて曲目詳細は発表されていないが、グリモーのサイトには以下が書かれています。

Piano works by Albeniz · Berio
Debussy · Fauré · Janáček
Liszt · Ravel · Takemitsu
Transitions by Nitin Sawhney

ふむ・・・もう少しどっかにないかなと思って調べて見ましたところ、

Berio: Wasserklavier(水のクラヴィーア)
Takemitsu: Rain Tree Sketch II(雨の樹素描II)
Fauré: Barcarolle 5(舟歌5番)
Ravel: Jeux d’eaux(水の戯れ)
Albeniz: Almeria(アルメリア)
Liszt: Les jeux d’eau à la Villa d’Este(エステ荘の噴水)
Janacek: In the mists 1(霧の中で第1巻)
Debussy: La cathédrale engloutie(沈める寺)
Brahms: Sonata no. 2

というプログラムをこの公演前後に弾いているから、恐らくここからブラームスのソナタを抜いたものかなと想像されるわけです。ピアノに合わせて映像が映し出されるのでしょうかね。そのあたりの詳細もわかりませんが、それよりも、チケット完売だってよ!まじですか!

そう、大ホールで開催とありますが大ホールは2100席、全4公演が「完売」している。8400枚チケットが売れたって事ですか。実際は招待券とかもあるだろうから売ったのは最大で8000枚ぐらいか。料金は€ 82.50 | 71.50 | 60.50 | 38.50 | 22.00 とありますから、かなり高い(ちなみにグリモーの出演料はむちゃくちゃ高いともっぱらの噂)。

いやーグリモー人気、すごいですね。1公演2100席を埋めるのだって、普通のピアニストでは無理ですよ。なのに8400席・・・うーん、考えただけで気が遠くなりそうになった人も大勢おられることでしょう。

ねもねも舎も(もちろん)気が遠くなったよ。