エリザベート国際コンクール終了、優勝はチェコ人(チェコ人初)

エリザベート国際コンクールの結果が今朝出ました。優勝したのは、既にねもねも舎ファンのピアノ好きな皆様なら御存知だと思いますが、チェコ人のルカシュ・ヴォンドラチェックでした。

チェコ人が優勝したのは初めてじゃないかな?と思って調べたところ、そもそもチェコ人でこのコンクール上位入賞者はいませんでした。分かりやすい入賞者リストは英語のWikiです。このページ

チェコって、弦楽器は有名ですけど、有名なピアニストって、誰を思い浮かべますか?フィルクスニー。モラヴェッツ、この二人ぐらいでしょうかね。ヤン・ホラークとか。でも幅広く知られているのは上の二人でしょう。ってかこの二人だって、ピアノの相当なマニアじゃないと知らないはず。そう、チェコにはワールドクラスのピアニストがいないんです!!って自分で書いてて驚き。そうなのか?でもそうなんだよね。

そこに新たにルカシュ・ヴォンドラチェックの名前が加わるのかどうかはわからないわけですが、頑張って欲しいところ。

ちなみにヴォンドラチェックはエリザベート国際コンクールで優勝する前からプロとして活躍をわりとしておりまして、私の記憶が確かならその昔IMGアーティストに所属していましたが、いまはハリソン・パロット。

コンクールで優勝できたからよかったものの、もしできなかったらどうするんだろう(キャリアに傷がつくことになりはしないか)と余計なことを考えたりもしましたが、そういうことはあまり考えないのか、プレッシャーをはねのけたか。まあ今どきコンクールの結果だけがピアニストの人生を決めるわけではないですしね。

ファイナルで弾いたラフマニノフ第3番の演奏はYoutbeにもあがっていました。演奏後の拍手も強烈。ってかまったく間違った音が聞こえてこない演奏にも驚き。

しかーし!!これ、録音にちょっと文句を付けたい。ピアノに音をフォーカスさせためちゃくちゃな録音バランス。ミキシングがひどい!特に一楽章。実際の会場ではこんなにばっちりピアノは聞こえないから。伴奏に回ってる時も超よく聞こえる。めちゃ不自然だし、オケとのやりとりもよくわからない。

ピアノ用のマイクがどこにあるのか一生懸命さがしてしまったぜ。まあミキシングでバランスをいじっているからどこにマイクがあろうが同じなんですけど、かなりきつめにハンマーの打撃音とかペダルの衝撃音が聞こえるので近くのマイクの音を相当強めに拾ってる。

頼みますよ。クララさん。