ドイツエコー・クラシック賞2017が発表

昨日ECHOクラシック賞2017が昨日発表されました。ドイツのアカデミー賞、といった立ち位置の賞、です。

http://www.echoklassik.de/klassik-startseite/

すごくたくさんのジャンルがあるんですが、ピアニストに限って見てみますと以下の通りでした。ここに全部の受賞者リストがありますよ(pdfです)。

器楽賞(ピアノ):マウリツィオ・ポリーニ
新人賞(ピアノ):ルカ・ドゥバルグ
協奏曲賞(18世紀まで):クリスチャン・ベザイデンホウト
協奏曲賞(19世紀):ヤン・リシエツキ
協奏曲賞(20世紀):ピアノ・デュオ ジェノヴァ&ドミトロフ
ソロ・レコーディング賞(17世紀、18世紀まで):ファジル・サイ
ソロ・レコーディング賞(19世紀):ダニール・トリフォノフ
ソロ・レコーディング賞(20世紀、21世紀):トーマス・ギュンター
ブルーレイ/DVD賞:ラン・ラン

うん、こう言ってはなんですが、なんというか目新しさがないですかね・・・。

ポリーニが器楽賞というのは申し訳ないですが一番「ない」ですね。ポリーニは・・・ないな・・・。ハイフェッツは晩年、切り貼りしまくった録音を残していますが、それと同じでこのポリーニの録音も切り貼りしまくっているのではないかと想像致します。まあどんな切り貼りでも録音として最終的によければよしとする、ということでしょうかね。

エコー賞というのは、基本的にレコーディングの販売数?にもとづいているとwikiとかに書いてあり、ねもねも舎もそういう理解でいたのですが、実は最近ドイツ人の元レコード会社員から聞いた話、クラシック部門だけは(!)審査員が選出しているそうです。そして大手レコード会社が、その審査に強い影響力を持っている、のだそうです。だとすればとんだ茶番ですね。この賞には眉につばをつけて望まないといけませんね・・・。

なお個人的にちょっと興味があるのはファジル・サイのモーツァルト全集とトーマス・ギュンターと、ラン・ランのDVDですかね。アーノンクールとラン・ランとの共演って聴いたことないんですよね。