スマホを見ながらコンサートを聴く時代

クラシック音楽のコンサートとスマホは、現状、あまり相性がよくありませんね。電話が鳴ると、音空間が乱されるから。照明を暗くするので、スマホの光が明滅すると視界の妨げとなるから。

しかし、ギズモード・ジャパンに載っていた投稿によりますと、アメリカにはタブレットやスマホを使用することを認める方向になっているオーケストラもあるとか。しかもボストン響とか、かなりメジャーなオケですよ。

公演中にスマホもツイートもOKなオーケストラホールが続々誕生中(Gizmodo Japan)
http://www.gizmodo.jp/2016/01/okorchestra.html

革新はアメリカから。やはりこういうことはアメリカが先陣を切りますね。今やスマホは、人生になくてはならないデバイス。クラシック音楽のコンサート中の使用は禁じられているのが現状ですが、それでも演奏中に電話が鳴るというアクシデントは絶えませんし、完全な規制は出来ない状態になっているというのも現状。

どんなに禁止をしても完全になくなることはない、ならば、禁止するという常識の方を疑う、新しい常識を作っていく、というのがイノベーションの基本です。ルールをぶっ潰す、ルール・ブレイカーが新しい時代を築いていく。というわけで、もしかするとクラシック音楽界でも、将来はスマホOKの方向に行くかもしれません。

暗いホールではスマホの明かりが邪魔?じゃあウィーン楽友協会みたいにずっと明るくしておけば邪魔に思うことはありません(客席真っ暗が基本のオペラの場合は、邪魔に思う人も多いかもね)。音が出たら邪魔。これは確かに問題です。誰もが音声を切にしているとは限らないですからね。写真のシャッター音も、欧米のスマホはカメラのシャッター音オフの設定が出来るんですが、日本では出来ないので(盗撮防止のためとか聞いたことがありますが)、その意味でもしんどいですね。

こうなったらコンサートホールを捨てればいいのかもしれませんね。フランスのロック・ダンテロンやアメリカのオーハイ音楽祭のように。そうすればスマホの問題は解決します。でも、まだしばらく論争になるでしょうけれど。