ショパンコンクールの本選に残った初めてのカナダ人2人

いきなりですがクイズです。カナダ人ピアニストといえば、誰でしょう。・・ハイ!・・・正解は越後製菓っ!!

まあまず、グレン・グールドという名前が出てくるのが普通でしょう。私達の知っているほぼ唯一にして絶対的存在のカナダ人ピアニスト、それがグレン・グールドです。1982年に没したグールドは今もなお、全世界のピアニストにとって(認めるにしても認めないにしても)欠くことのできない存在でしょう。

では、それ以外のカナダ人ピアニストは・・・??

私は10秒ぐらい考えてみて、かろうじてジョン・キムラ・パーカーの名前を思い出しました。それ以外ですとアンジェラ・ヒューイット、ルイ・ロルティ。若い子ではヤン・リシエツキがそうです。そうだそうだ。

カナダという土地は広いが、クラシックの著名ピアニストはその広大な面積に比べ、じつに少ない。

そして、これはちょっと驚くべきことかなと思ったのですが、カナダ人がショパン国際コンクールのファイナリストに選ばれたのは、今回の2人が初めてなのだそうです。過去にアンジェラ・ヒューイットなどがセミファイナルに残ったようですが、ファイナリストはいない。

イーケ・トニー・ヤンそしてシャルル・リシャール=アムラン。

アムラン、と言われると、そう、もう一人、皆の記憶に名前を刻むカナダ人ピアニスト、マルク=アンドレ・アムランを思い出すのですが、そしてこのシャルル君がなんらかの血縁関係なのかどうかわからないのですが(同じく名前は3つの部分にわかれますが=の位置が・・・違う!!)、カナダ人として初めて、トニー・ヤンともどもファイナリストに残ったというのは素晴らしいことですね。

*2016/1/5追記
調査の結果、この二人に血縁関係は無いことがわかりました。

2人は今夜演奏をすることになっています。特にアムランは、3次ではなかなか堂々とした演奏でした。ファイナルにも期待。ショパンコンクールはいよいよ今夜遅くに結果が出ます。寝て起きたら世界が変わっているわけです。大げさですけれど。

なお、チョ・ソンジンの先生であるローラン・カバッソは来年1月、わたしたち、ねもねも舎が日本に呼びます。公演詳細はまもなく発表。ご期待ください。

参考までに、日本人でファイナルに残ったのは以下の人たちです。

第10位 田中希代子 / 1955
第4位 中村紘子 / 1965
第2位 内田光子 / 1970
第8位 遠藤郁子 / 1970
第5位 海老彰子 / 1980
第4位 小山実稚恵 / 1985
第3位 横山幸雄 / 1990
第5位 高橋多佳子 / 1990
第5位 宮谷理香 / 1995
第6位 佐藤美香 / 2000
第4位 山本貴志(日本)、関本昌平 / 2005

カナダに比べるとすごい数の多さですね。